「ひかり1号」は東京駅19番ホームから発車した。
戦前の「弾丸列車計画」から25年、着工から約5年半。
夢の超特急新幹線0系の誕生は、
東京オリンピック開会式の9日前のことだった。
最高速度210キロは当時の世界一。
先頭車両は流線形なのに団子っ鼻。
すぐに国民の人気者になり、日本の高度経済成長期を突っ走った。
現役の新幹線運転士、赤星一利さん(51)は、
高校の修学旅行で初めて新幹線に乗り、
「晴れ、雨、晴れと、車窓から見る天候が変わった」ことに驚いた。
0系の運転台は、飛行機のコックピットのような新型車両と比べると
操作盤が大きく、手動タイプが中心でなんともレトロ。
赤星さんは「手加減が車両に直接伝わり、運転しやすい」と話す。
飛行機と自動車の発達で欧米先進国では「鉄道に未来はない」と
言われたが、0系の 登場がこの常識を覆した。
フランスのTGVやドイツのICEなどの高速鉄道が次々と登場。
新幹線の技術はやがて台湾や中国にも渡った。
これまで製造された0系車両は3216両。
45年の大阪万博を契機に編成も16両に拡大された。
(写真報道局 奈須 稔)
投稿者:SankeiNewsさん
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